初恋の味はどんな味?
終章〜10年後〜
「先生。」
誰かに呼ばれてハッと過去から現在に呼び戻された。
「また新しい小説を思い付いたんですか?
それとも物思いに耽ってました?」
優しく凛とした声の持ち主は私の担当をしてくれている黒木真奈(クロキマナ)さん。
まさか名字が初恋の人と同じなんて運命?って思った。
「う〜ん…どっちかっていえば後者かな?」
「思い出ですか?」