初恋の味はどんな味?
「く・ろ・きッッ!!!!」



佐藤に右耳を捕まれ、耳元で大声で名前を呼ばれた。



「うるさっ!!そんな大声で呼ばなくても聞こえてるわ!!!!」



俺は右耳を押さえながら佐藤に向かって怒鳴った。



「ウソつけ!!何回も呼んでも返事しなかっただろ!!」



佐藤に怒鳴り返された。



「…マジ?」



俺はびっくりした。



なんも聞こえなかったから。



「マジだよ。ったくどーしたんだよ?」



佐藤は少し怒り気味に腕を組んで聞いてきた。



「わからない…」



ホントに俺はどーしたんだ?



一目惚れをしたのはわかる。



でも周りの音が聞こえなったのは……どーして?



「ま、時間だしそろそろ行くか。」



「そーだな。」



気がつけば周りにいた新入生は校舎に入り始めていた。



俺らも流れに乗って校舎に入った。










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