初恋の味はどんな味?
……『14』



俺はまさかの番号にびっくりしすぎて紙をもったまま硬直していた。



まさか…ホントに14…。



あ、でも坂中サンの席が7番って決まったわけじゃないからわからない…。



そういって気持ちを落ち着かせようとする。



それでも気持ちは高ぶり、顔が緩みそうになるのを堪えるのは大変だった。



「く〜ろ〜き〜……。」



さっきとは打って変わってすごい暗い声の浜中。



「おい…なに落ち込んでんだよ?まだ決まってないだろ?」



「水谷さん、一番廊下側らしい。俺は……。」



悲しそうに見せるくじの紙には『4』の文字。



「……やっぱくじ運悪いんだな…。」



「みたいだな…。」



そういうと浜中は大きなため息をついた。
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