初恋の味はどんな味?
「く〜ろ〜き〜…。なんかいいことあったのか?」



先に席についていた浜中が恨めしそうに俺を見た。



「え?い、いや…別に。」



ドキッとする。



慌てて装おった何気ないフリを浜中はお見通しとでもいいたげにため息をついた。



「その幸せを分けてくれよ。」



そ、そんなわかりやすいのか?俺って?



「まぁ、一番後ろだしな。いい席だったし。」



その場はなんとかそう言ってごまかしたけどごまかしきれたかは微妙。



浜中は「ハイハイ」と言ってまた大きなため息をついた。









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