初恋の味はどんな味?
「よろしく、坂中サン♪」



空を見ていたらふいに声をかけられた。



私は窓とは反対のほうに顔を向けるとそこには黒木君がいた。



黒木君はクラスの中で人気の高い男の子。



顔は普通でも性格は明るく誰とでもすぐ仲良くなる。



それに笑顔がさわやか。



今私に向けられているこの笑顔を見せられたら胸はキュンとなるだろう。



現に私はキュンとなった。



「あ、よろしく…。」



私は戸惑いながら小さくお辞儀すると黒木君も笑ってお辞儀を返してくれた。



会話はそれだけで終わった。



そんな些細な出来事が私の初恋のはじまりとはこのときは思わなかったんだ。









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