初恋の味はどんな味?

*大好きな君へ

「黒木君♪」



あの日から坂中サンと俺の距離はかなり縮まった気がする。



そう感じる訳は坂中サンが話し掛けてくれるようになったことからだった。



毎日くれる眩しい笑顔。



大好きな笑顔が毎日見れる。



これ以上に幸せなことはなかった。



「あのね、あと少しで書き上がりそうだよ。」



「マジ!?じゃぁもうすぐかぁ〜。坂中サンの小説が読めるのは♪」



そういうと少しはにかんで「うん♪」と頷いた。



「じゃぁ、書き上がったら"あの場所"でね♪」



「おう!!」



"あの場所"とは屋上のこと。



俺と坂中サンだけの秘密の場所。



俺は"秘密"という言葉に少し心が躍った。
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