初恋の味はどんな味?
「自分の立場を考えろよ。」



「は…??」



「だから、周りの女子だよ。毎日付き纏ってる女子。最近の女子は怖いからな。好きな人が取られると思ったら手段を選ばねぇ。もし二人で会ってるとこを見られたりしたら、桃華ちゃん、確実にイジメられるだろうな。」



浜中は大きく息を吐き出した。



「人気者も大変だな。ま、頑張れよ。」



ポンと肩に置かれた手が重い。



頭に浮かんだのは屋上で見た坂中サンの笑顔。



あの笑顔を失いたくない。



守らないと……。



誰よりも輝いて見えるあの笑顔を。











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