初恋の味はどんな味?
「別に面白くないし、全然可愛くないし!!!」



プイッとそっぽを向く。



「も〜、そーいうのが可愛いんだってば!!!!」



ムギュッと抱きしめられる。



「ま…りん!!苦し……苦しい!!!!」



咄嗟にバタバタと手足を動かすと真凜は「あ、ゴメン。」と離してくれた。



「あ、ほら!!!早く小説書きなさいよ!!!〆切り前に黒木君に見せるんでしょ!?」



「あ、そうだった!!!」



シャーペンを持ち直すと原稿用紙に向かう。



その時、ふとおかしなことに気がついた。
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