初恋の味はどんな味?
さっきまで怖かったはずの廊下は全然怖くない。



むしろ窓から差し込む月の光が綺麗だった。



黒木君が隣にいてくれることが嬉しくて、でもなんか信じられなくて横目で黒木君を見る。



私のすぐとなりを歩いている。



黒木君の身長はなんか屋上のときより大きくなっている気がする。



視線を感じたのか黒木君がこっちを見た。



目が合って、心臓がドクンと跳ねる。



「俺の顔になんか付いてた?」



不思議そうに少し首を傾げて聞いてきた。
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