a scar -傷痕-

あんな早いバイクの速度で、通行人があたしだって分かる可能性は何%?

………運命を信じた。

「いや、可愛い子だなーって思ったらナナだった」

そんな嘘のような言葉。
心にもないかもしれないじゃない。
なのに鼓動は高鳴る事をやめない。

「……嘘」

「嘘じゃねえって!
ナナのピアス見てあ!ナナだって…気づいたら今ここに居る」
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