a scar -傷痕-

後ろから拓巳の声がしてる。

でも振り向いたら負け。

ぐっと、何かを堪えてただひたすら走った。

無数のネオンが行き交うこの街は、あたしにとっては窮屈でしかならない。

ううん、違う。
あたしはどこに行ったって満たされることはない。
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