a scar -傷痕-

無数の傷跡が有る左手を出し、当てていく。

自分が生きてると思える、ただ一つの瞬間。

別に死にたいわけじゃない。
ただ実感したかっただけ。
生きるって、実感を。

最初は興味本位だった。
でもすればするほどハマっていって。

深くやればやるほど、何かを感じた。

赤い雫が、腕を流れる。
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