a scar -傷痕-

「ほっ、補導!?」

その言葉に驚いたあたしは酔いつぶれたアヤを肩で支え、アヤの彼氏のユウヤの家に向かった。

ユウヤの家に向かっている最中、マサキを連れているまりやがあたしに言った。

「ごめんね、ナナちゃんこんな奴らばっかで」

他の人が騒ぎまくる中、小さい声で呟く。

「ううん、大丈夫」

真夜中の道をパンプスの音、騒ぎ立てる音、厚底ブーツの音が包む。
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