a scar -傷痕-

高1なんて盛りがピークな時期。

知っているからこそ止めなかった。

白い天井をただ見つめ、事が終わるのを待つ。

感ジテルフリをすればいい。
嘘でも声を出せばいい。

それで彼が満たされるなら。

【汚れてる】

どっかから、声がした。
耳を澄ましてみるけど体がぶつかり合う音しか聴こえない。

……何?
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