紅い部屋
あたしは恥ずかしくなって、下を向いた。



キイチはそのままあたしの横を通っていった。



そして、ギターを持ち上げた。



1つ音を出して、キイチは懐かしそうな顔をした。




そのまま、キイチは、1曲弾いた。

何の曲かは分からないけど、何となく好きな曲だった。




「ごめん、勝手に」




「・・・別に。めっちゃ上手やったし」





キイチはにっこりと笑って、ギターを置いた。
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