紅い部屋
弾きたい・・・。


こんなにもあたしの歌を聴いてくれる人が居ることなんて、今までに一度も無かったのだから・・・。





「・・・唄って。俺が弾くから」



キイチは優しく笑ってそう言った。



そしてギターを持ち直すと、ゆっくりと弾き始めた。




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