紅い部屋
「結姫っ!!」





あたしをこうやって呼ぶのは、ココでは1人しか居なかった。





「咲(サキ)」





咲はあたしの所に走ってきた。



「新しい詩!!結構自信作なんだ!」





「ありがと。あ、これ、前の詩」





あたしは、じぶんのつけていたイヤホンを咲に渡した。





咲は全部終わるまで真剣に聴いてくれた。


そして、あたしに笑顔を向けた。





「私、これ好きかも!!ちょうだい♪」





咲はあたしにイヤホンを返して、そういった。




「じゃぁ、今度持ってくるわ」



「ありがとう!!」





咲は笑いながら、自分の教室に帰っていった。
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