切恋~First Love~
あたしが1人で思考をめぐらせていると、佳耶がある提案をした。
「じゃーさ、明日3人でどっかに出かけようよ。カラオケ行ったり、店行ったりさ?」
カラオケ・・・。
ショッピング・・・。
「賛成ー!」
あたしは勢いよく手を挙げた。
だってこんなの久しぶりだよ!?
この頃勉強漬けで全然遊んだりしてなかったし!
家でゴロゴロするより全然楽しそうだし~!
1人で勝手に盛り上がっていたあたしの隣で、流菜ちゃんが口をひらいた。
「あ、あのね?日曜日じゃダメかなぁ・・・?」
おずおずといった感じで話す流菜ちゃん。
「流菜ちゃん、土曜日用事あるの?」
何気なく聞き返した佳耶に流菜ちゃんは、
「うん、用事っていうか・・・・・・彼氏との約束があって・・・」
頬をピンクに染めながら答えた。
顔を染めて、はにかむ流菜ちゃんは幸せオーラを出しまくりで。
「流菜ちゃんラブラブなんだねー!かわいいー!」
佳耶に冷やかされていた。
ラブラブかぁ・・・流菜ちゃんの幸せそうな顔見ちゃうと、嫌でも彼氏欲しくなっちゃうな。
あんな顔をするとき、どんな気持ちなんだろう?
流菜ちゃんにここまで幸せそうな顔をさせる人。
どんな人なのかな?