切恋~First Love~
って、つまりどこなわけなんだろう。
席に戻ろうとするあたしと入れ違いに、流菜ちゃんがこっちに来た。
「南美ちゃん、何番だったー?」
「・・・15?」
「何で疑問系?」
「・・・えっと、何でだろ」
そんなあたしを、柔らかい目で見た流菜ちゃんは、
「流菜も頑張る!」
と言って、弱メンのところに歩いていった。
席に着いたとほぼ同時に尾崎君に話し掛けられた。
「南美ちゃん、何番?」
流菜ちゃんと全く同じ質問じゃん、と心の中でツッコミを入れる。
「んー、15番だよ。尾崎君は?」
「え、南美ちゃん15?俺17だし」
「え、近っ」
あたしがそう言うと、尾崎君は拗ねたように、
「嫌なのかよ」
と眉を寄せた。
それが何だか子どもっぽくて、つい笑ってしまった。
それから帰ってきた流菜ちゃんも入れて、しばらく3人で話をしていると、弱メンが黒板に名前を書き始めた。