切恋~First Love~
シーンと静まりかえった教室。
「何、お前、俺の担任?」
神崎涼の一言で、また時が動き出した。
遅刻したのにも関わらずズカズカと教室に入っくる。
「俺、去年の担任気に入ってたんだけど」
そう言って奴は自分の席についた。
・・・ていうか、ふんぞり返った?
イスを思いっきりひいて、足をドカッと机の上に乗せて、
「・・・くっそ、なんで1番前なんだよ」
と不機嫌そうにつぶやいた。
・・・すんごい短気そうだな~。
どんだけ~。
「涼、超ドンマイー」
あたしの斜め後ろの席の男子が笑いながら言った。
てか、『超ドンマイ』の『超』って何?
「俺ココまじいいから!」
「ハハハ!涼おつかれー」
あちこちから声が飛んできて。
そしてこれまたみなさん金髪や明るい茶髪で。
・・・このクラス、ガラ悪くない?
心からそう思った。