切恋~First Love~
仲良く話してるし。
神崎涼、かっこよすぎだし。
・・・ムカムカムカ。
その人達もセフレなの?
・・・あたしだって、神崎涼のセフレだもん。
あたしの中に変な対抗意識が生まれる。
今、物凄く、目の前の派手な女の子達を殴り飛ばしたい。
見てるとムカムカして、イライラする。
あたしは神崎涼と付き合ってるわけじゃないから、こんなこと言える権利ないけど・・・。
でも、言いたい。
神崎涼にベタベタ触らないで、って。
神崎涼から離れてよ、って。
あたしだって、神崎涼の近くにいたいよ・・・って。
あたし今、絶対嫌な顔してる。
これ以上この場にいたくなくて、あたしのテーブルに戻ろうとした時。
「てか南美ちゃん、足細くねー?」
後ろから、またも尾崎君の声がした。
・・・・・・んん?
「・・・はい?」
あたしは尾崎君を見て呆然とする。
「いやだから、南美ちゃんって足細いよねって」
表情1つ変えずに、そんなことをシレッと言いのける尾崎君。
・・・足細い?
・・・あたしが?
「いやいやいやいや!全然太いからっ」
そういうお世辞はいらないって。