切恋~First Love~
こんな時に活躍するのが、やっぱり佳耶。
「2人とも面白いけど、コントは後でやってよ」
「・・・ごめん。でもコントちゃうねんけど」
そう言ったマナに優もうなずく。
「まあいいや。この中で何かやりたい人いない?」
あたしはどうしようかな。
班長は却下。
保健と美化も仕事が多いから却下。
雑用も謎だから却下。
・・・食事やろうかなー・・・。
「は~い!あたし保健やりた~い!」
元気よく手を挙げたのは、この頃流菜ちゃんとも敬語なしで話せるようになった優。
「じゃあ保健は優ね」
え、これは早いもの勝ち?
「んじゃあたし、食事やるっ」
「じゃあ南美、食事よろしく」
わほーい!
「流菜は美化やるよー」
「流菜ちゃん美化ね」
キャッチボールをしているかのように、ポンポンと決まっていく役割。
「ねぇ、あたし佳耶が班長やったらいいと思う~」
そして、そう言ったのは誰でもない、優。
だよね、あたしもそう思ってた。
「だな。めっちゃ似合うで」
「うん、佳耶ちゃんやりなよー」
マナと流菜ちゃんも賛成。