切恋~First Love~
でもくじ引きには感謝だった。
知っての通り、神崎涼の席の近くになれたから。
3人で他愛もない話をして。
ときどき神崎涼の話が気になって。
席を立って神崎涼のところに来た女の子たちに嫉妬して。
それを注意した弱メンに感謝して。
なぜか3人でおかしを「あーん」し合って。
数時間がたち、飛行機から降りたらもうそこは。
「「沖縄来たあああああ!!」」
日本のオアシス、沖縄。
果たしてオアシスという言葉がぴったりなのかは謎だけど。
「佳耶ぁ、流菜ちゃぁん、沖縄だよ沖縄!やっときたよ沖縄!」
「ね~!流菜すごい楽しみだよー!もうテンションやばいかも~」
着いたのは那覇空港。
到着ロビーにはおっきな水槽があって、熱帯魚がのんびりと泳いでいた。
・・・南国、って感じがする。
空港内は壁などがほとんど白で統一してあって。
さらにそこに光がさして、透明感あふれていた。
すっごい綺麗~!
「南美ちゃん、佳耶ちゃん!空港すごいきれじゃないっ!?」
「だよねっ!あたしも思ったあ」