切恋~First Love~


吹き抜けの真上の天井は、なんとガラス張り。


「ねえ、やばいよすごいよ!上ガラスだよっ」


優が上を指さす。


・・・うわっ、眩しっ!


白くて明るい光が、一気に目に入ってくる。


ショッピングモールの天井がガラスってなんかすごくないっ?


ていうかショッピングモールって言っても、あたしが住んでるとこのと全然違うなあ。


「あーっ!」


突然流奈ちゃんが叫んだ。


あたしを含めて、4人の視線が流奈ちゃんに集まる。


「流奈たち、そういえばまだプリ撮ってないよ~!せっかくお店来たんだから撮ろ~!」


確かにっ。


あたしたちは、トイレに駆け込んでメイクを施して、プリ機を探した。


「なあ、先生とかおらんよな?」


マナがポツリとつぶやいた。


まあ見つかったら怒られるかも・・・。


いつものメイクは薄めだけど、今はプリ用のガンメイクだからな~・・・。


「・・・むしろ別人って思われるんじゃない?」


先生に会ったら、優の言葉通りになることを願うしかないね。


まあ結局、先生たちに会わずに済んだんだけど。


そしてプリを撮った後はマッハでメイクを落とした。


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