切恋~First Love~
「でも流奈も中学の時男子部屋行ったことあるよ~」
神崎涼『たち』ってことは、尾崎君とかも女子部屋行ったんだろな。
「流奈ちゃんやるねー!バレなかったの?」
何してたんだろお・・・。
「1回先生見回りに来て危なかったけど、上手く隠れたっ」
トランプとか、ウノとか?
「何してたの?トランプとか?」
いや、真っ暗な中ですることじゃないよね・・・。
「トランプとか、優うけるーっ!真っ暗で見えないしっ。王様ゲームとかしてたよ~」
ももももしかして・・・あんなこととか、こんなこととかしてたりする?
「なんかむっちゃヤラシイやん」
ピーでバキューンなこととかっ!?
「ヤラシイとか、マナちゃん何考えてんの~」
・・・・・・やっぱそーなのかな・・・。
「普通ソッチ方向考えるやろ」
・・・・・・はあああ。
「まあ、一理あるけどね~」
「・・・・・・そーだよねー・・・」
あたしは使い古された雑巾のように、力なく布団に寝そべっていた。
「・・・南美、テンション低くない?」
くたっとしているあたしに、佳耶が声をかけた。
なんか、考えれば考えるほど気持ちが重くなるっていうか。
じゃあ考えるなって話なんだけど。
だって、もう考えちゃったんだもん・・・。
はあ・・・。