切恋~First Love~
「なんでよー!!」
とっとと朝食を食べちゃおうと思ったのに・・・。
何も作ってなかったお母さん。
ありえないでしょー!
「いっつも食べないじゃない。今日も食べないのかと思ったわよ」
平然と言ってのけるお母さんが悪魔に見える。
そして渡された、2つのプチトマト。
・・・ヘルシー万歳。
じゃない!
「もー・・・いってきまーす」
若干心の中で愚痴をこぼしつつ、口にプチトマトを放り込んでリビングを出た。
玄関でローファーを履いているとき、
「あああ!ケータイ!」
忘れ物に気付いて、また2階に走りこんだ。
途中で階段から落ちそうになるのをなんとか乗り切り、玄関に辿り着く。
そしてローファーを履き、ようやく外に出た。