切恋~First Love~


目を細めて見てみた。


・・・男と女がどっちもいるみたい。


「佳耶ー、あの人達誰だろー?」


見る限り神崎涼みたいなチャラい人や、目がの周りが真っ黒になってそうな人達ばっかりなんだけど・・・。


「えー?知らない。ああいう人達、あんまり好きじゃない」


佳耶かっこいい!!


「でも佳耶は結構人気なんだよ?チャラい人とか、先輩とかにも」


何せ才色兼備だからなあ。


・・・んんん!?


ゆっくりとしたスピードで、でも徐々に近づいてきているあの集団の中には、


「・・・神崎涼・・・?」


・・・らしき人がいた。


ていうか絶対そうだ!!


「え、南美何つった?」


「佳耶・・・神崎涼がいる」


両腕にはきれいな女の子の手が絡みついている。


「はっ!?どこ!!」


そう言いながら佳耶向こうの集団に目をやった。


あたしも視線を戻してガン見する。


どうやら尾崎君もいるみたい・・・。


「・・・いたよ、南美。神崎涼が」


神崎涼を見つけた佳耶は、怪訝そうに顔をしかめた。


< 51 / 337 >

この作品をシェア

pagetop