切恋~First Love~
目を細めて見てみた。
・・・男と女がどっちもいるみたい。
「佳耶ー、あの人達誰だろー?」
見る限り神崎涼みたいなチャラい人や、目がの周りが真っ黒になってそうな人達ばっかりなんだけど・・・。
「えー?知らない。ああいう人達、あんまり好きじゃない」
佳耶かっこいい!!
「でも佳耶は結構人気なんだよ?チャラい人とか、先輩とかにも」
何せ才色兼備だからなあ。
・・・んんん!?
ゆっくりとしたスピードで、でも徐々に近づいてきているあの集団の中には、
「・・・神崎涼・・・?」
・・・らしき人がいた。
ていうか絶対そうだ!!
「え、南美何つった?」
「佳耶・・・神崎涼がいる」
両腕にはきれいな女の子の手が絡みついている。
「はっ!?どこ!!」
そう言いながら佳耶向こうの集団に目をやった。
あたしも視線を戻してガン見する。
どうやら尾崎君もいるみたい・・・。
「・・・いたよ、南美。神崎涼が」
神崎涼を見つけた佳耶は、怪訝そうに顔をしかめた。