切恋~First Love~
かわいくなんてないし!
隣の子の方が目おっきいし、かわいいよお!
「・・・誰?随分と馴れ馴れしいね」
佳耶は尾崎君を軽く睨みながら冷たく言う。
佳耶かっこいいよ!
でも周りの目線が痛い!
あたしは内心、この状況に焦りまくりだった。
「そう?まあいいや。じゃあね!」
尾崎君は案外あっさりと引き下がった。
そして神崎涼やたくさんの女の子、その他の男子と一緒に玄関を後にした。
・・・・・・。
「・・・すごい・・・」
自分でも何がすごいのか、よく分かんなかったけど無意識に口から出た。
「ねえ南美?あの赤い男と友達になったわけ?」
友達っていうか・・・。
「んー・・・。分かんない・・・」
さっきの集団の迫力、半端なかった。
派手すぎっていうか・・・何ていうか・・・。
ただでさえ大人数だったのに。
・・・・・・ん?
ちょっと待ってよ。
あたしはふと思った。
「ねえ佳耶。あの女の子達はみんな神崎涼とか、もしくは尾崎君とかのセフレなの?」