切恋~First Love~
「流菜ちゃん、今日は間にあったよお!」
遅刻しなかった喜びを流菜ちゃんに知ってもらいたくて、軽く後ろを向いた。
でもそれが間違いだった。
「昨日はどうも!」
・・・尾崎君に声をかけられた。
ばっちり目も合った。
「っ」
どうしたらいいか分からなくて、瞬時に判断した結果、すぐさま目を逸らした。
テンションが変な方にいく。
うわわわ!
目逸らしちゃったよ!
どうしよー!
内心テンパりまくり。
また考えてみて、
「・・・こんにちは」
恐る恐る尾崎君の方を見て、あいさつした。
「・・・・・・」
・・・あたしどうしたらいいのー!?
この間を誰か埋めて下さい!
前から思ってたんだけど、あたしってパニックになると心の中で自問自答するよね。
ていうか尾崎君やっぱりかっこいい・・・。
いや、今そんな事考えてる場合じゃない!
「・・・ねぇ、南美ちゃんに聞きたい事があるんだけど、いい?」
聞きたい事!?