切恋~First Love~


タイミング悪。


ここまできたら聞きたいんですけど。


「チッ!タイミングわりィんだよ、クソっ」


尾崎君も同じことを思ったみたいだけど・・・。


この態度の変わりようは何?


怖い・・・。


「まあ、あんな奴気にすんな」


そう小さい声で言った。


尾崎君、悪だね。


でもさ、あたしは後ろ向かなきゃ尾崎君と話せないわけ。


また雑巾がけさせられちゃうよー!


「で、本当に聞きたかったのはさ・・・」


そう言いながら机から身を乗り出して、あたしの耳に口を近づけてきた。


待って、待って、待って!


何でこんな近いの!?


尾崎君の息がかかるし、髪の毛あたってくすぐったいよ・・・。


今、顔を動かしたら確実に尾崎君の口がどこかに当たるし・・!


みんな見てるかもしれないし・・・。


ていうか尾崎君いい匂いする・・・。


じゃなくて!


あたしは変態か!


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