切恋~First Love~


「尾崎君!」


廊下に出た瞬間、尾崎君を問い詰める。


「何であんなこと言ったの!?何であんなことやったの!?」


尾崎君はまるで邪気のない顔で、


「あんなこと?」


平然と言った。


「『続きしてきます』とか・・・」


あと、顔近づけたこととか・・・。


でもこれは恥ずかしくて言えないよ・・・。


「だって続きだし。さっきの続き、話そうと思ってたんだけど?」


「でも、何か、・・・響きが、何か・・・エロいん、だもん・・・」


あたし何言ってんの!?


恥ずかしいよお!


まあ、そう思っちゃったのは事実だけど・・・。


「・・・南美ちゃん、考えがエッチー!」


尾崎君が笑いながらそう言ってきた。


また顔が赤くなった気がする。


思わず、腕で顔を隠す。


そして反抗。


「尾崎君も、え、エロいよ!だって、さっき凄く顔近かったし・・・!」


こんなこと言わせないでよおお!


< 62 / 337 >

この作品をシェア

pagetop