切恋~First Love~
「尾崎君!」
廊下に出た瞬間、尾崎君を問い詰める。
「何であんなこと言ったの!?何であんなことやったの!?」
尾崎君はまるで邪気のない顔で、
「あんなこと?」
平然と言った。
「『続きしてきます』とか・・・」
あと、顔近づけたこととか・・・。
でもこれは恥ずかしくて言えないよ・・・。
「だって続きだし。さっきの続き、話そうと思ってたんだけど?」
「でも、何か、・・・響きが、何か・・・エロいん、だもん・・・」
あたし何言ってんの!?
恥ずかしいよお!
まあ、そう思っちゃったのは事実だけど・・・。
「・・・南美ちゃん、考えがエッチー!」
尾崎君が笑いながらそう言ってきた。
また顔が赤くなった気がする。
思わず、腕で顔を隠す。
そして反抗。
「尾崎君も、え、エロいよ!だって、さっき凄く顔近かったし・・・!」
こんなこと言わせないでよおお!