切恋~First Love~
「待って!・・・えっと、そう!雑巾がけしなきゃ!あたし3日連続だから、弱メンに怒られる!」
この状況をどうにかしたくて、必死に話題提供をする。
「待てない。ていうか、いいの?」
尾崎君は楽しそうに言った。
いいって・・・何が・・・?
「早くしないと、俺らの状態、他の奴に見られちゃうかもよ?」
「ひゃっ・・・」
ビクっと肩が震える。
いきなり耳元で囁かれた。
腕のせいで尾崎君の動きが見えてなかった分、余計びっくりした。
「南美ちゃん、ホントかわいい」
また耳元で囁く。
息かかってるよぉ・・・。
心臓が凄い早さで動いてる。
体の力が抜けそう・・・。
「・・・分かった!言うから!だから・・・」
あたしが折れてやったのに、
「もう降参?」
尾崎君は意地悪。
「だから、どいてよ・・・」
息も絶え絶えに、あたしが言ったら、
「はいはい」
やっとどいてくれた。