切恋~First Love~
あたしは近くの壁にもたれて大きく息を吸って、大きく息を吐いた。
そんなので心臓が正常になってくれるわけ、ないんだけど。
「で、誰?」
やっぱり言わなきゃダメかな・・・。
「・・・流菜ちゃん」
尾崎君を見ずに、小さい声で言った。
ごめん、流菜ちゃん。
「・・・俺の隣の奴?」
今は声を出すのも辛いから、頷くだけ頷いておいた。
「何であいつが?」
これは隠してもバレないよね?
「し、らない!それは」
よし!
ちゃんと誤魔化せた!
と思ったのもつかの間、
「嘘つき」
一発でバレた。
「何で分かるの?」
そんなに顔に出てたかなあ・・・。
「あ、すげぇ。当たった」
尾崎君は楽しそうに笑っていた。
んな!!
騙されたー!