草食男子に恋をした!


間宮くんは大袈裟なくらいおろおろしていて、

心から心配そうな顔をしていた。



目の前にしゃがみ込んで顔を覗きこんでくる。



「だ、大丈夫。大丈夫。ごめんね、受け取れなくて…」

「何言ってんの。俺らが悪いんだよ。ほんっと、ごめん。痛かったね…」



あ~もう最低だ、と間宮くんは

もう一回ごめんって言ってから、


あたしの頭のボールが当たった所をそっと触った。



思わずびくっとしてしまった。

でもそれはすぐにドキドキに変わる。



「よかった、たんこぶとか出来てないね」



大きい手。



やばい……。

頭なんかより、胸が痛いんですがっ!


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