草食男子に恋をした!
水も滴るいい男
夜。
「あ~気持ちいいね~~」
一時勉強はおやすみ。
お風呂でまったり気分転換だ。
少し熱いくらいのお湯がじわじわと疲れを取ってくれる。
「ねぇ、歩奈」
「んー?」
「告白しないの?」
「え、えっ!?」
美優はあたしが茹でダコになろうがお構いなしで続ける。
「ん?ん?」
「無理!
ていうか、まだそんな段階じゃないから…」
「そんな段階ってどんな段階よ?うかうかしてると誰かにとられちゃうよ?」
「うっ。でも間宮く…」
そう言い掛けて、周りをキョロキョロと見て
「あの人は草食系だから、みんなお友達みたいだし、しばらくは大丈夫なんじゃ…?」