草食男子に恋をした!
なんか、なんか、間宮くん……
普通すぎない!?
普通、
女の子とこんな個室、暗闇にいたら、
なんていうかこう、
狼の部分が黙ってないんじゃないの!?
布団をものすごく引き離すほどの広さはないので、布団はほとんどくっついたままだ。
薄暗い中でしんっとした沈黙が息苦しい。
体を横に向けて間宮くんを見ると、
眠そうな彼と目が合った。
その目がどうも色っぽくて、
熱くて、あたしの心臓はぎゅんっと跳ねた。