草食男子に恋をした!
「スー…」
「……間宮くん?」
思わずガバっと体を起こした。
間宮くんはすっかり夢の中だった。
気持ち良さそうにむにゃむにゃしている。
「はぁ~~~~」
脱力……。
やっぱりこれもお約束?
でも寝ててくれて、残念なような、ホッとしたような。
改めて寝顔を見てみる。
長いまつげ。
可愛い寝息。
まるで子供みたいだ。
思わず写メに撮りたくなったけど、さすがに盗撮みたいで嫌だからやめた。
その代わりに言ったよ。
「おやすみ、間宮くん」
そして彼の方を向いてドキドキしながら目を閉じた。
夢の中でも間宮くんが出てくればいいな、そんな風に思った。