草食男子に恋をした!
「はぁ~あ…」
もう~~~~!
ついてない。
本当についてなさすぎだ。
今日返された、夏休み前にやったテストの点が悪くてただでさえ落ち込んでたのに。
あたしはさらに肩を落としながらバラバラになった物を拾い出す。
そんな時、
頭の上から声がした。
「大丈夫?」
ある男の子があたしの前にしゃがみこんだ。
あれ、この人、
たまに廊下ですれ違う隣のクラスの人だよね?
えっと、誰だっけ……
「あーあー…派手にやったなぁ」
男の子は地球儀を指でくるくると回してから、散らばった物を黙って拾い出した。
あたしはハッとした。