草食男子に恋をした!
あたしは最低限と思って、慌てて手ぐしで髪をとかした。
「歩ちゃん、まだ寝ぼけてるでしょ」
間宮くんが笑った。
「ま、間宮くん、あたしいびきとかかいてなかった?寝言とか言ってなかった?」
「うーん。すぐ寝ちゃったから分かんなかった」
「そ、そう」
よかった~!
「ていうか、あれ?間宮くんもう着替えたの?」
よく見たら、ちゃんと着替えも終わっていて、寝起きという感じではない。
間宮くんが寝ていた布団も綺麗にたたまれている。
その几帳面さも草食系男子の特徴か…?
なんて余計なことを考えたりして状況を飲み込めずにいると、間宮くんが続けた。