草食男子に恋をした!

「俺もう一回部屋帰ったんだ。
美優ちゃんもさっきまでこっちに戻ってきてたんだよ」

「えっ!?どういうこと?」

「何回起こしても起きないからって、二人は先に食堂行った。
俺頼まれて、もっかい歩ちゃん起こしに戻ってきたの」


そう言って、時計を指差した。

食堂へは、7時半から8時までの間に行くようにということになっていた。


現在時刻は、8時5分前。


「うわっ!もうこんな時間!!」


目覚まし鳴ってたのに、何やってんだろうあたし!


しかも、あたし昨日

目覚ましとめるって言ったのに。


これから顔洗って、着替えて…間に合うかなぁ?



ていうか、美優の奴、

わざと間宮くんに頼んだな?


パニックを起こしていると、間宮くんがすくっと立ち上がった。



どうしよう…。


絶対迷惑だよね…。

怒ったかな?

嫌いになったかな?


「間宮くんほんとごめんね…!あたし、迷惑かけて。あたしのことはいいから、先に……」

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