草食男子に恋をした!
間宮くんはしばらくして、ノートを目の下くらいまで下げた。
顔も耳と同じように赤かった。
「マジで?」
「う、うん……」
「うわぁ、マジかーーっ」
えええっ!?
間宮くんはまた顔をノートで隠してしまった。
でもすぐにノートを降ろして、あたしを見た。
「俺も、好きだった。歩ちゃんのこと、前から」
「う、嘘…」
耳を疑った。
しかも、前からって?
夢でもみてるんじゃないかな。
「だって俺、ほんといつも男として見られないし、へたれだし、情けないし……告白したかったけど、全然言えなくて…まさか歩ちゃんが俺のこと…」
「うっ嘘だぁ!だって、間宮くん、全然あたしのこと意識してなかったもん!」
思わず立ち上がった。
だって信じられない!
すると間宮くんも負けじと立ち上がる。