桜日和
次の授業の準備のために僕はせっせと動く。
一息ついて席に戻ると 僕の目の前には小さな女の子。

茶色くボブカットの髪の毛。一重だけどくりっとした大きな目。

『あの…数学の教科書貸してくださいっ!!』
りんごのように真っ赤な頬で言われた一言。

僕はすかさず

『うんっ!はい。』
そして真っ赤な頬の女の子が笑顔になって

『ありがとうっ!』
と言い残して去って言った。



なんかー…
久しぶりだな

女子と話すなんて


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