【Flower shop】〜恋するエプロン〜

「行こうか」

後ろから聞こえた楓の声。
その声に
私はうん、と返事を返して
学校へ歩きだした。

「帰りも寄ってけだってさ」

いつのまにか私の
隣に移動していた楓が
おばさんからの伝言を
伝えてくれる。

「わかった」

「お前のこと好きなんだよ、
母さんは」

そう言って
ちょっと呆れる楓に
私は笑う。

きのこ頭はもうないけど、
まだ可愛さは健在。
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