【Flower shop】〜恋するエプロン〜

「ほら、
来年まで会えないんだよ?」

楓は私の方を向いてそう言う。

楓の考えはわからない。
でも私には無い、
純粋すぎる所を感じた。

「ばいばい、」

私がそう言うと、
楓は満足そうにまた歩き始めた。

その後ろ姿を見ながら、
楓はキノコ頭だった時から
不思議な感性の
持ち主だったな、と
また頭の端で眠っていた
キノコ頭時代の楓を
思い出していた。
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