【完】先輩と保健室で
《第一章》
■先輩とベッドで?
「んん…」
今は春。
私、鮎川 小春(アユカワ コハル)にとって、保健室の薬品のほどよい匂いと、ふかふかのベッドだけで眠気を誘うのは十分だ。
「…ん……」
私は思わず、横にある“何か”にギュウッとしがみついた。
……何か??
「え…??」
私はいま保健室のベッドなわけで、横にしがみつける“何か”なんてあるわけない。
そう思って、私はうっすらと目を開けた…。
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