【完】先輩と保健室で
「あ、ここです。」
先輩と歩いていると、すぐに私の家についた。
「ここ…??」
先輩は少し目を見開いて、驚いた顔をした。
「先輩??」
「俺の家、すぐそこ。」
そう言って、先輩は後ろにある大きなマンションを指差した。
ここ一帯では、金持ちが住むマンションというイメージがある。
先輩って、お金持ちなんだ……
「じゃあ、いつでも先輩と会えますね。」
そう、私は冗談半分で言った。
そしたら、「うん!!」と笑顔を返されてしまったので少し慌ててしまった。
「じゃあ、先輩また……」
“明日。”
そう言おうとした瞬間、何故かいきなり雨が降ってきた。