【完】先輩と保健室で
《第三章》
■テスト勉強は保健室で
「…ヤバい。」
私は今、保健室で教科書に向かってそんな言葉を何回も呟いている。
熊切先輩と勇悟は、私の目の前でケーキをもくもくと食べている。
「…なんで勇悟がいるの??」
「何だよ、何か俺がいると悪い事でもあるのか??」
勇悟が意味深に、私にそう言ってきた。
「いや別に、そういうワケじゃないんだけど…」
「なら良いじゃねーか」と言って、また勇悟はケーキにフォークを突き刺した。