【完】先輩と保健室で



私たち以外誰もいない廊下で、私は勇悟の手を振り払った。


勇悟の顔や体は、夕日のオレンジ色に染まっている。


「どうしたの…?」


「小春……」


勇悟が寂しそうな目で、私を見つめている。


なんで、そんな目をするの…??


「勇悟…??」


「なあ…お前ってさ、好きな奴いんのか??」



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