【完】先輩と保健室で



「お前見てると、何かおかしくなんだよ……」


そう言って勇悟は、私の背中に回した腕に力をいれる。


「ゆう…ご…!!」


あんまり抱きしめられると、恥ずかしいよ…!!


「……鮎川?」


「え……」


低い声が、私の心臓を突き刺したような感覚だ。


「熊切…先輩??」


私がそう言った瞬間、勇悟はバッと私から離れた。


「先輩、どうして…」



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