【完】先輩と保健室で



「し、東雲先輩!?」


「小春ちゃん顔真っ赤だー!じゃあ、頑張ってね」


そう言って東雲先輩は、走りながら私に手を振った。


そしてすぐに、東雲先輩の姿は見えなくなった。


「イヤラシいことって…」


いやいや、ないない!


自分にそう言い聞かせながら、頭をブンブン振り回す。


「……よしっ」


私は自分に気合いをいれて、暗室の扉に手をかけた。


先輩に会って、ケーキ渡して、今日は終わり!!


「失礼しますっ!」



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